2025/5/15

カシニョールのマーケット事情

長柄発

かつて日本ではプランタン銀座や銀座のあちらこちらで、さらには百貨店でも良く売られていた20世紀を代表するフランス人画家のジャン・ピエール・カシニョール氏(1935年生まれの90歳)の油彩作品が近年、急騰している。

つばの広い帽子に特徴的なエキゾチックなメイクの女性が肘をついて、公園をバックに花瓶の花なども添えられて描かれたものがほとんどで、30年前であれば30から40号くらいのキャンバス作品でUS4-5万ドルの価格が標準であった。しかし、この半年で海外の主要オークションに出品された作品を見るとUSドルベースで8-9万ドルに価格が上昇しているばかりか、円換算すると昔の倍近くに値上がりしているのである。実はこの半年で出品された油彩10点の半数を私が扱い、さながら「カシニョールの相場を牽引するポジション」にどうやらあることが分かった。

今後も日本にある世界的なカシニョール・コレクションをおおむね5年がかりで順次、売却する予定である。となれば今後はオークションハウスに安定的な「カシニョール出品枠」を作ってもらえるし、独占的に供給することで価格をコントロールしながら戦略的に100号や120号などの大型作品なども出品していく予定である。JAAMではこのように海外の主要オークションハウスと連携した美術品コレクションの戦略的な売却が可能である。そうすることで他社にはまねのできないJAAMならではの専門性を持った美術品コンサルティングがご提供できると確信している。

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