佐藤有悦
クラシックカーの世界に足を踏み入れれば、そこには車ごとの豊かな個性や、寄り添うオーナーそれぞれのスタイルがあります。
そんな出会いのひとつひとつからは、私たちのカーライフに奥行きと彩りをもたらしてくれます。

先日、ドイツ南部のカールスルーエ近郊で、ある印象深い出会いがありました。
ポルシェ専門のディーラーとホテルを家族と営むハインリッヒ氏は、1970年代初頭からアマチュアレースドライバーとして活躍。国際レースでタイトルを獲得した経歴を持つ一方、クラシックポルシェを家族と共に愛し続けてきた方です。

今回の私の訪問の目的のひとつは、氏が長年大切にしてきた1970年式のポルシェ911タルガを譲り受けることでした。
愛情を注いできた一台をお譲りいただく際には、私は必ずそのオーナーと直接お会いし、車と向き合い、これまでの歩みを聞かせていただくようにしています。それは、単なる車の受け渡しではなく、「ストーリーの継承」だと考えているからです。

後編へ続く
お知らせ一覧を見る
TOPへ戻る